青春18きっぷで行こう! のんびり電車旅 #2「ムーンライトながら編」

前回の記事に引き続き、青春18きっぷでこの夏の旅をアツくする当シリーズ。四部作の第二弾である今回は、青春18きっぷと合わせて使いたい、ムーンライトながらという列車についてお伝えします。

 

日本は広いもので、JR全線のテクニックを網羅するのはなかなかしんどいものです。

今回は、主に関東から見て西への旅行を中心にピックアップしていきます。筆者の身勝手をお許しください。

 

もくじ

ムーンライトながらとは?

「ムーンライトながら」。この名前を聞いたことはあるでしょうか。ムーンライトという名前からもなんとなく想像できるかと思いますが、夜行列車です。

ここで、よくある質問にお答えしましょう。

「夜行列車と寝台列車は何が違うの」

というものです。

「ビスケットとクッキーは何が違うの」「カレイとヒラメは見分けがつかない!」……という疑問くらい、よく聞きますね。

 

簡単に言えば、

夜行列車とは“普通は電車が走らない、終電の時間の後も走る電車”のことです。

とりあえず、深夜に走っていれば夜行列車です。ざっくり。

一方、寝台列車とは、“夜行列車のうち、ベッドや部屋が付いているもの”です。

 

当然、寝台列車の方が快適な空間なので、料金も高くなります。例えば、東京と高松を結ぶ寝台特急・サンライズ瀬戸は、片道大人一人、¥22110。安く遠くをモットーにする大学生の旅には、少し向かないかもしれません。

 

夜行とと寝台

 

話がそれました。今回お勧めしたいムーンライトながらについて、基本知識から抑えていきましょう。

ムーンライトながらは、東京駅と岐阜県の大垣駅を結ぶ、期間限定の夜行列車で、寝台車両は付いていません。つまり、いつも乗るような電車が、ただ深夜に走るというだけのものです。

驚きなのが、指定席券が¥520というところです。驚きを超えて狂気さえ感じますね。普通は、これに加えて移動する区間の料金分の乗車券が必要ですが、青春18きっぷを持っていれば、それが乗車券扱いになります。実質¥520の課金で、始発前の4時間くらいの時間も移動する権利を手にいれることができるわけです。

 

では、どれだけ大きな力を発揮するか。見てみましょう。

お忘れかもしれません。青春18きっぷの強さは、「1日乗り放題」ということ。つまり、ムーンライトを使えば、普通は始発まで待たなければいけない深夜の時間帯にも移動ができ、限られた24時間を最大限に使うことができるということです。

車内はこんな感じ。

 

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例えば、東京から広島まで、青春18きっぷで旅をするとします。

 

広島鈍行

 

始発で出て、乗り換えは10回。14時間半の旅路です。これはこれで面白い旅になりそうですが、広島に着くのは夜になってしまいます。その日は夕ご飯を食べるくらいしかできませんね。

 

では、ムーンライトを使うとどうなるか。

 

広島ムーンライト

 

 

所要時間はあまり変わらないかもしれませんが、乗り換えは3回減り、広島に着く時間が5時間早まりました。しかも、ムーンライトながらに乗っている時間帯は6時間ほど乗り換えが無いので、眠りにつくことができます。

14:43に広島に着くことができれば、日の明るいうちに市内の観光が何箇所かできそうです。

 

ちなみにですが、始発で出発した場合、東京駅から1日で行ける一番遠いところは福岡県の小倉ですが、ムーンライトを使えば熊本まで行けちゃいます。

京都なら朝の8時頃に着けるので、丸一日観光することも可能です。

 

そろそろ、ムーンライトの強さをお分りいただけたかと思います。

ここからは、さらに快適で安くムーンライトを使う小技を紹介していきます。

 

ムーンライトながら活用術

  1. 小田原攻め

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ムーンライトながらが東京駅を出発するのは、夜の23:10。よく考えてみてください。出発するこの日って、あと50分で終わっちゃいますよね。残り50分のために、「24時間乗り放題」の青春18きっぷの1日分を使ってしまうのは、少しもったいない気がします。

そこでお勧めしたいのが、「小田原攻め」という技です。これは、小田原までは青春18を使わずに、在来線もしくは小田急線で移動するというもの。

 

ムーンライトながらが東京駅を出発して、日付変更後初めて到着するのが小田原駅0:31。つまり、そこから青春18きっぷを使えば、理論上23時間29分乗り放題になるわけです。

青春18きっぷの1日分は、¥2370でした。つまり、家から小田原までの電車賃が¥2370より安い場合、もしくは、旅の後半で長距離の移動をするために、少しでもきっぷを残しておきたい場合には、非常に強力な手段となります。

 

小田原攻めという名前は自分が勝手に命名しただけなので、駅員さんに「あの、小田原攻めしたいんですけど」と言ってもタイムスリップした戦国武将に間違われるだけです。ご注意ください。

小田原攻め

 

 

  1. 寝るために

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ムーンライトながらの移動時間は、東京から乗れば6時間、小田原から乗れば5時間弱です。仮眠をとるには十分な時間です。

ただ、安さの代償として、椅子はリクライニングするのが精一杯、横にはなれません。しかも、消灯もないので、車内は夜通し明るいままです。限られた空間で、少しでも質の高い睡眠を得たいという人は、首枕とアイマスク、耳栓(インナーイヤー型イヤホンなどでも)を持っていくことをお勧めします。

 

余談ですが、小田原駅を出たところにファミリーマートがあります。

私が旅に行ったときはそこでビールと寿司を買い、車内で平らげました。そうすると沼津を過ぎたあたりでいい感じに酔いが回ってきて、静岡に着く前頃にはとうに夢の中…という最高の精神状態で大垣まで移動できます。ちなみに、大垣駅では駅員さんに叩き起こされました。

 

  1. チケットを取る

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ここまでお得なチケットだと、当然、人気となります。この夏、ムーンライトながらが運行するのは以下の日程。

 

東京—大垣(下り)7月22日〜8月20日

大垣—東京(登り)7月23日〜8月21日

 

JRの切符は、出発日の1ヶ月前の朝10時に販売が開始されます。今年の夏のきっぷは、日程によってはもう販売が始まっています。

人気のチケットをどうやって取るか。

・みどりの窓口で買う

一番の正攻法は、販売日の朝10時までにJRの駅の「みどりの窓口」に行って買うこと。旅行シーズン前のこの時期は、毎朝結構な数の人が並んでいます。

「並んでいる人、全員がムーンライト狙いなんじゃないか」という錯覚に陥りますが、JRにはたくさんの指定席列車があると自分に言い聞かせて待ちましょう。確実に取りたいなら、早めに並んでおくことをお勧めします。

 

・事前予約を使う

発売日は乗車する日の1ヶ月前だと書きましたが、実は、そのさらに1週間前から申し込む方法があります。JR東日本が運営する「えきねっと」というサイトの会員になると使える、「事前予約」というシステムです。クレジットカードを持っていれば、無料で、どなたでも会員になれます。

出発日の1ヶ月前のさらに一週間前の朝5:30から、えきねっとの会員ページで、きっぷを申し込むことができます。しかし、これは購入が約束されるものではありません。その切符を買えるかどうかがわかるのは、発売日の朝10時以降。メールで結果が届きます。どういう基準で運命が分かれるのかはわかりません。すみません。

 

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つまり、切符のためにみどりの窓口に並ぶ手間が省ける、というそれくらいのものと考えてください。どうしても欲しい切符の場合は、家族にお願いして別名義で同じ切符の事前予約をしたり、「事前予約」×「みどりの窓口に並ぶ」という盤石の体制で買いにいきましょう。

 

注意したいのが、購入が成立したものは、一つにつき¥330の払い戻し手数料がかかるということ。マシンガン的にたくさんの事前予約をすると、購入が成立してしまった後に多額のキャンセル料を払うことになってしまいます。

そして、もし幸運にも人気のチケットが複数枚取れたとしても、自分の使う予定のないチケットをメルカリやオークションで高額転売、ということは避けたほうがいいですね。

友達や家族に売るなり譲るなりするか、もしくは誰かの楽しい旅が一つ増えるのだと思ってキャンセル料を払い、JRに返しましょう。

 

 

以上、今回は、ムーンライトながらについて紹介しました。人気チケットですので、乗りたい!という方は早めのご予約・ご購入をオススメします。

 

次回は、青春18きっぷと合わせて使える便利な切符や、安く早く移動する方法をご紹介し、旅のプランニングにさらに磨きをかけていきましょう。

それでは!

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